日常茶飯本

“暮らしの本”愛好家の日記

小学校入学に不安を抱える、すべての人へ。/『学校と一緒に安心して子どもを育てる本』

学校と一緒に安心して子どもを育てる本: 小学生保護者の心得 (教育単行本) 「自分らしく生きること」と「世界と調和すること」の狭間で。 久々の、ブログ更新です。 2017年は、少しずつですが、仕事を再開したり、縁あって茶道を習い始めたりと、新たな出来…

日々のごはん作りが、楽になるお話。/暮しの手帖 4世紀83号

暮しの手帖 4世紀83号 和食の原点=「汁飯香」とは? 朝ドラ効果もあって、今まさに注目を浴びている『暮しの手帖』ですが、本誌の方は、相変わらずひたむきに、丁寧に紙面を作られていて、ページをめくる度ほっとします。やはり、得難い雑誌です。 今号は、…

“理想のおうち”を見つける方法。/『やかまし村の子どもたち』

つ やかまし村の子どもたち (リンドグレーン作品集 (4)) 「こうして、なにもかも、わたしの棚におさまりました」 昨年、“お片づけ”をはじめたとき、物を手放す前のステップとして必要だったのが「理想のおうちと暮らしを想像する」ということでした。そのイ…

片付け祭り、完了しました。/『人生がときめく片づけの魔法』

人生がときめく片づけの魔法 “片づけの天才(あるいは妖精)” による、革命的お片づけ本。 新年おめでとうございます。かなり久しぶりの日記です。 このブログをお休みしていた2015年9月から12月にかけて、丸4ヶ月間というもの、“お片づけ”に没頭していまし…

YESのごはん。/『料理=高山なおみ』

料理=高山なおみ “作り手の領分”を大事にする、ということ。 著書のすべてを読んでいるわけではないけれど、高山なおみさんの本のなかで、多分いちばん好きな本です。 高山さんは料理家、そして文筆家でもあるので、著作には料理本とエッセイの両方があるの…

装う喜びを、ボタンホールに花を。/『The Sartorialist(サルトリアリスト)』

The Sartorialist 世界のリアル・クローズの、果てなき面白さ。 ときどき「◯◯はファッションだ!」というような発言や文章に出くわすことがあります。その大半は批判的な文脈であり、その「◯◯」について、わりと雄弁にダメ出しをしていることがほとんどです…

夢の服は、物語のなかに。/『ムギと王さま』

ムギと王さま―本の小べや〈1〉 (岩波少年文庫) 本のなかで会える、まばゆい服たち。 今週のお題「好きな服」。ということで… 読書ブログながら、お題に初挑戦してみました。 日々、実際に身につける服、いわゆるリアル・クローズにまつわる本も好きなのです…

梅雨の時季のリネン考。/『リネン屋さんのリネンの本』

リネン屋さんのリネンの本 リネンシーツの幸福を、教えてくれた本。 あらゆるものが湿気を帯びる、日本の梅雨。この時期を、できるだけ快適に過ごすための良き相棒として、私が真っ先に思い浮かべるのが、“リネン”です。 梅雨どきに、リネンの何がありがたい…

暮らしと結びついた、美しい雑誌。/暮しの手帖 第4世紀76号

暮しの手帖 第4世紀76号 濃密で美しい記事の、向こう側。 今号の『暮しの手帖』。ぱらぱらっと読んで「ただごとじゃない」感じがして驚きました。 『暮しの手帖』は、いつも書店かネットでチェックして、気になる記事があれば購入する雑誌のひとつです。 …

愛すべき偉人(あるいは変人)たちの日常生活について。/『天才たちの日課ークリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 二度寝と裸とコーヒーと。 「タイトル買い」して、何気なく読み始めた本書。2人目に掲載されていた、画家のフランシス・ベーコンのエピソードに、まず持って行かれました。 不眠症…

“お片付けテンション”が上がる本。/『暮らしを、整える』

暮らしを、整える: 部屋と頭と心のお片づけ (私のカントリー別冊) 「片付けたい」気持ちに、追い風をくれる言葉。 この本、まず、第一章の冒頭の文章が秀逸です。 「家具や器やファブリックや小さな雑貨。 これまで、私たちは足し算で暮らしの豊かさをつくっ…

「日常茶飯事こそ、人生の大事」/『石井桃子のことば』

石井桃子のことば (とんぼの本) 朝起きたとき、いつも希望に満ちていられるように。 心の優しい、思慮深い友人のような本です。 ごく控えめなたたずまい。しかし、偉大な本です。 もし、“最後の晩餐”、ならぬ、“最後の読書”の一冊を選ぶとすれば、2015年4月1…